学習会のお知らせ

第12回12月17日(土)の学習会のお知らせ

自己認識は自分を振り返る上で重要な能力である。2002・2003年の教育現場における生徒に身に付けて欲しいライフスキルについての大津らの先行研究では、対人関係及びコミュニケーションスキルに次いで、自己認識スキル(自分を深く省みて自分の感情や考えをよく知り調整できる技能)であった。そこで、健康教育士の資質能力の向上の一環として、第11回のアサーティブコミュニケーションスキル形成に引き続き、ライフスキルの一領域である自己認識スキル形成について,自己認識の構成要素を明確にし、教材(学習材)としては、カウンセリング等の領域で使用されている「ジョハリの窓」、交流分析におけるエゴグラムを使用することにし、講義と演習を通して、人々のQOLの向上(生きがいの創出)への一助としたい。

投稿者:sonobe.masato 投稿日時:

第11回 学習会のご報告

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大を契機に、社会問題として、企業や家庭、学校などでのコミュニケーション不足がより一層、問題視されるようになった。その改善を通して、QOLの向上・生きがいが求められるこれからの社会を目指すには、健康教育士の資質能力を高める上からも、ライフスキルの一領域であるアサーティブコミュニケーション(自己表現)スキルの習得が重要である。そこで、講習内容として、ライフスキルの基本的形成過程に基づき「①自己表現スキル形成の必要性」についての教示、「②自己表現スキル形成のトレーニング」、「③自己表現スキル形成の評価」を実施した。②では、自分のコミュニケーションのタイプをチェックし、4要素から成る基本的な「DESC」法及びその簡便法の「よきてり」法を演習した。③ではセルフエスティームと自己表現スキル形成とは関連が深いとの知見に基づいて、セルフエスティーム形成評価票(10項目及び21項目)を活用する必要性を説いた。参加者からは、特に演習において、実際のコミュニケーション場面でのDESC法の4要素の適用に関する質疑がなされ、知識・認識とも関わっているとのことであった。無論その通りであるが、今回は、自己表現スキル形成に着目していること、それが健康教育の目標領域の1つである態度(情意)形成に匹敵していること、これまでの見える化やトレーニング化の弱点を改善できる有用な学習法であることについての理解を深めるとともに今後の健康教育士としての資質能力向上の重要課題であることについて喚起した。

投稿者:sonobe.masato 投稿日時: