マスクの着用は、若年期からのしつけや指導の影響を受けていることが少なくなく、健康教育の重要性を示唆しています。文科省では、2020年に、小・中・高等学校の教員の参考として、コロナに関する指導資料を公表し、子どもたちが、新型コロナウイルス感染症について正しく理解し、自分から感染リスクを避けること、差別や偏見のない適切な行動をとることができるよう指導するとしています。 指導にあたって重視すべきは、単に知識、理解のレベルに留まらず、より上位の「考える力」を培うようにする必要があります。

なぜなら、ニューノーマルライフをポジティブにとらえ、人々が新しい生活様式を自ら創出しQOLを高め、持続可能な社会を実現することが求められているからであり、その核として、「考える力」を培うことが重要だからです。

 「考える力」を育成するには、改訂学習指導要領において、学習したことを現実の生活や将来にわたって活かすことや、各学校間や地域の特性に応じたカリキュラムマネジメントが力説され、家庭・地域との連携が求められていることから、学校健康教育に限らず、生涯健康教育の視点からの意図的体系的計画づくりが必要です。このことは、コロナに限りません。がんや認知症などの国民的健康問題や高齢化、働き方改革に対応していくには、生涯にわたって健康教育のセッティングアプローチが必要であり、年代別には子ども期→成人期→高齢期、場別には学校、家庭、地域、職域にふさわしい健康教育を相互に連携し合いながら意図的体系的に行う必要があります。

 新体制下では,人々が新しい生活様式を自ら創出しQOLを高め、持続的社会を実現するためには,どのような健康教育や健康教育士が求められているのか,有用であるのかを検討し、そのプロセスと成果,および課題を,共有できるような活動を目指します。社員の皆さまのご協力,ご支援を,どうぞよろしくお願い申し上げます。

以上

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